PowerPointの既製品の図形をよく使うと思いますが、何かダサいと思ったことはありませんか?
サイズ変更すると、ますます形が崩れてしまって、整えることができず「ま、いっか!」とそのまま使ってはいませんか?
図形はただやみくもに使うのではなく、一番伝えたいことの補足的役割だということを理解してください
ひと手間加えるだけで、オリジナルのカッコイイ図形を作ることができます
存在感のある図形は簡単にできますのでぜひトライしてみてください
こちらの記事でご紹介すること
・脇役なんだけれどカッコイイ図形の作り方
・あるあるダサい図形の対策方法
・無料で使える吹き出しデザインのご紹介
既製品のダサい図形とは?
そもそもダサい図形とはプレゼンでよく使われるこちらの図形です
- 矢印:ストライプは変化前と変更後を表す時
- 楕円:文字だけでは物足りない時に文字を囲む
- 吹き出し 円形:メッセージを伝えているように見せる
- 矢印 五方向:順番、展開を表現したい時
使ってはダメということはないのですが、これらの既製品図形に少しだけ手を加えることで、カッコイイ図形になり、伝わりやすいプレゼンや、資料にすることができます
既製品図形をアレンジ
存在感のある脇役に早変わりできるアレンジ方法をご紹介します
1.矢印:ストライプ
変更の前後や展開を表現したり、手順を表す時に用いられるのが矢印ですよね
ストライプ(縦線)なしの矢印も多く使われていると思います
例えば、こちらの例です
これは、見てもらいたい内容よりも矢印の方が目立っている感じです
なぜか、矢印を大きくしがちなんですよね~
矢印は、伝えたい部分から目をそらさないように、シンプルな三角矢印にすることをおススメします!しかもグレー色にしていますので、落ち着きがあり違和感なく、次へ次へと見ていくことができます
こちらでは、直角三角形を使っていますよ
流れを示すのであればこれだけで十分伝わります
またこちらは、正円とL字をグループ化した矢印を使っています
<丸付き矢印の作り方>
①正円を描きます
Shiftキーを押しながら「楕円」を描くと正円になります
②「L字」図形を描きます
③「L字」は左右回転させてから「黄色いハンドル」を赤矢印方向へドラッグすると、幅が小さくなります
④「楕円」の塗りつぶしの色は「グレー」、「枠線なし」にします
⑤「L字」図形を正円の上に重ね合わせます
L字図形が背面になってしまった場合は前面設定にします
⑥「L字」の色を白、「枠線なし」にします
⑦2つの図形をグループ化してひとつの図形にします
1つ目の図形を選択して、Shiftキーを押したまま、2つ目の図形を選択して、ハンドル(白い〇印)を表示させます
⑧2つの図形を1つのグループ化にします
<グループ化にする便利な方法> ショートカットキー
Ctrlキー+「G」でグループ化できます
グループにしたい図形を選択しておいてから Ctrlキー+「G」です
2.楕円
楕円はサイズを調整すると形や文字が崩れて、見た感じ素人が作っているなという印象を受けやすいです
円を使うなら
おススメは正円です
円のサイズを変更する時、右下のハンドル(白い〇印)をただ内側にドラッグするのは禁物です
<文字を崩さずにサイズを調整する良い方法>
①文字がキレイに見えている図形を一旦コピーします
②貼り付けたい場所をクリックしてカーソルを立てておいてから「図として貼り付け」します
こうすることで、見栄えは同じでも全体が図形化されているので、文字を崩さずにサイズ調整することができます
図形化されているので、文字列の編集はできませんよ
私はよく使います
おススメの方法ですので、ぜひやってみてくださいね
また、もっとシンプルに矢印を引いて、矢印線を背面配置にするのもよいでしょう
矢印がシンプルになったことで、見て欲しい内容が強調できます
ポイントは、色を薄くするということです
3.吹き出し:円形
下画像のような吹き出しを見たことありませんか?
形が崩れてしまって、何かダサい感じがしませんか?
そこで、下画像のようなオリジナルの吹き出しを作ることをおススメします
<カッコイイ吹き出しの作り方>
①正円と二等辺三角形の図形を描きます
②2つとも「枠線なし」にします
③二等辺三角形を楕円の中に入れて向きを調整します
④2つの図形を選択しておきます
⑤「図形の書式」タブをクリックします
⑥「図形の結合」をクリックして、「接合」をクリックします
あっという間にカッコイイ吹き出しができます!
4.矢印:五方向
こちらの図形、五方向もよく見かけるのですが、このまま使うのはスマートさがないからでしょうか、何かダサい!と思いませんか?
この五方向図形をカッコイイ図形に変更します
いかがでしょうか
すっきりしていて流れがわかりやすく、高さを低くすることでカッコよくなりました
色を薄めにしているのもポイントです
あるあるダサい図形のちょっとした工夫
ダサい図形もちょっとした工夫で見違えるようになります
あるあるシーンに基づいて、5つの対策方法をご紹介します
- 四角形:角を丸くするのアレンジ方法
- 円の中の文字が勝手に改行されるのはやめる方法
- タイトルや見出しっぽく見せるかまぼこ図形
- ×印と〇印
- ダサいぐるり矢印
四角形:「角を丸くする」のアレンジ方法
良く使う図形の一つに「四角形:角を丸くする」があります
こちらも既製品をそのまま使うのではなく、黄色いハンドルをドラッグして形を変えてあげると見栄えの良い角丸になりますのでぜひやってみてください
円の中の文字が勝手に改行されるのはやめる方法
図形内に入力した文字列は、行いっぱいになると自動的に改行されるような設定になっています
「図形内でテキストを折り返す」のチェックを外すと自分の改行したいところに文字列を改行することができます
楕円形を描いて、「PowerPointで資料を作成するには、PowerPointを開く前に下準備をどれだけしておくかが鍵になります」
という文字列を入力しています
初期の設定で「図形内でテキストを折り返す」のチェックが入っているので自動的に改行されています
円の中の文字が勝手に改行されるのをやめるには、
①図形を右クリックします
②メニュー一覧から「図形の書式設定」を選択し、右側に画面を表示します
③「文字のオプション」をクリックします
④「テキストボックス」をクリックします
⑤「図形内でテキストを折り返す」にチェックが入っているので、チェックを外します
楕円は横に広がりますが、サイズを小さくし、改行したいところでEnterキーを押すと好きなところで改行できます
こうすることで、自分のいいところに文字を配置しやすくなります
PowerPointで挿入できる図形は、WordやExcelでも同じように扱うことができますので、オリジナルの図形は保存を忘れずに!
タイトルや見出しっぽく見せる「かまぼこ図形」
比較を表現する表を作成した時に、強調したい列の見出しをかまぼこ型の図形に置き換えるだけで、列を目立たせることができます
①「上の2つの角を丸める」を挿入します
②角の丸みを最大にします
③枠線なし、塗りつぶしの色をグレーにします
お好みの色設定にしてください
④文字を入力します
このような感じです
×印と〇印
×印と〇印も使うシーンがあると思いますが、図形っぽく太い線にしたい時ってありませんか?
図形一覧の中にしっかりとありますので活用してみてください
Shiftキーを押しながら描き、幅を小さくして調整していきます
ダサいぐるり矢印
こちらも見たことがあると思います
<シンプル矢印の作り方>
①Shiftキーを押しながら「円弧」を描きます
②黄色いハンドル(黄色い〇印)をドラッグして弧の長さを伸ばしていきます
③円弧図形を右クリックして「図形の書式設定」をクリックします
④「線」の項目をクリックし、「線(単色)」をクリックします
⑤線の幅を太くしていきます
⑥終点矢印の種類を選択します
⑦図形を回転させます
シンプルでカッコイイ矢印になりました
なぜカッコイイ図形の方がいいのか
既製品の図形は誰もが目にしています
ですが、オリジナルの図形は「あれ?どうやって作ってるのかな」とか「おもしろいな」または「わかりやすいな」など人の目を引くことができます
より伝えたい時に、これらの図形が表現力をアップし、伝わりやすいスライドや資料にする効果があるのです
ちょっとした操作なので、簡単に作成することができます
プレゼンに使う図形は、ダサい既製品図形は使わずにカッコよくアレンジしたものをぜひ使ってみてください
きっとあなたの資料は釘付けになると思いますよ!
無料で使えるカッコイイ吹き出しのご紹介
私のおススメは、「フキダシデザイン」です
こちらは、フリー素材でたくさんの可愛いフキダシがそろっていますので、ぜひ活用してみてください
よく使う図形は使いやすいようにしておく
頑張って作成したオリジナル図形は、幅広く活用したいものです
ですが、最初から作成するのは手間がかかりますので、よく使う図形は使いやすいようにしておくということがポイントです
- スライドにストックしておく
- 既定の規定の図形にしてしまう
1.スライドにストックしておく
私は、よく使用する図形や、時間をかけて作ったオリジナル図形をスライドにストックしてファイル名を「ストック」とか「オリジナル図形」にしています
使いたい時に、ストックしておいた図形をコピーして使ったり、さらにアレンジして使っています
こうすることで、時間をかけずに資料作りができますのでぜひ試してみてください
2.既定の図形にしてしまう
良く使う図形を右クリックして、メニュー一覧から「既定の図形に設定」を選択します
図形一覧から選択した図形は、常にご自身が作成した図形が既定のものとして挿入されます
例えば、角丸四角形の角の曲がり具合は、もう少しカーブを付けたものを頻繁に使用したいなど、毎回編集しなくてすむので「既定の図形に設定」にする方法もあります
まとめ
以上既製品のダサい図形をアレンジする方法についてご紹介してきました
ちょっとひと手間加えるだけでオリジナル図形が完成します
オリジナル図形を頻繁に使用するのであれば、図形を「図として」ピクチャに保存しておくのもいいのですし、スライドにオリジナル図形を入れておいて、コピペして使ってもいいですね
Wordであれば、オリジナル図形をクイックパーツとして登録しておくこともできます
こちらの記事では、図形をクイックパーツとして登録する方法をご紹介しています
興味のある方はぜひご覧ください
↓
もくじ
もう一度ご覧になりたい方はこちら
1.矢印:ストライプ
2.楕円
3.吹き出し:円形
4.矢印:五方向