私は、2ページあるA4文書を1ページに横並びに印刷する方法について試行錯誤していました
きちんと理解していなかったために、何回も調べて、やり直しを何度も繰り返して時間ばかり経っていました
2ページあるA4文書を1ページ横並びに印刷する方法は、似たような設定方法が他にもあるので迷ってしまうのではないかと思います
この記事では、見開きになっている状態の小冊子をいったいどのように作成し、印刷方法はどうしたらいいのか迷っている方に向けてご紹介しています
会議資料、会則、マニュアル作成に活かせる方法です
この記事が少しでもあなたの仕事に役立ってくれたら嬉しく思います
Wordの見開きページとは?
Wordの見開きページは、両面印刷された文書を見開き状態で閲覧することができる状態のことをいい、基本奇数ページが右側に配置されます
本、小冊子、ニュースレター、グリーティングカードのように、綴じたり折りたたんだりしている形です
Wordの見開きページ設定は、左右対称、かつ裏表同サイズの余白を設定できるということをしっかり頭に入れるといいと思います
例えば、ピンク色で示している外側余白、白色で示している内側余白、青色で示しているとじしとは、全ページ同じサイズです
これを理解していないと両面印刷した際、表面と裏面の余白が合わないといったことになります
外側の余白の寸法を広くする方法
ページを開いた時に、ページの左右の余白は同サイズでよいこともありますが、内側と外側の余白サイズに違いを出したいという場合は、サイズを変更することもできます
下画像は、外側の余白サイズを大きくした場合の仕上がりです
画像 引用元:Microsoft:Word2013のトレーニング
印刷プレビューで確認すると下画像のようになります
縦書き・横書きの見開き
下画像のように、縦書き文書は右から左に、横書き文書は左から右にページをめくっていくようになります
綴じ方も、縦書きは右綴じ、横書きは左綴じになります
見開きページ印刷をするために必要なこと
見開きページ印刷を行うための準備として、まずはどのように印刷されるのかを確認します
製本として印刷する場合、とじしろが中央部になります
左側を綴じる場合の印刷順序は、裏面の4ページ→1ページとなり、次に表面の2ページ→3ページになります
<確認しておきたい個所>
- 印刷の向き(縦)
仕上がりが横並びになるので、印刷の向きは「横」になるのではないかと思いやすいのですが、考え方としては、今作成している文書が縦長ならば設定は「縦」になります - サイズ
今作成している文書の倍サイズにして横並びにするのか、あるいはサイズを50%に縮小して横並びにするのかを決めます
・出力サイズがA3ならばA4の横並び
・出力サイズがA4ならばA5の横並び - 両面印刷のとじしろの設定
とじしろは10mm~15mmあればいいと思います
とじしろについて
とじしろは、短辺か長辺か、どの辺を綴じるかを設定します
両面印刷時には、まずはとじしろを設定し、そして正しい綴じ方向を決めると、綴じる辺に合わせて表面と裏面が逆にならず、同じ方向になって余白設定されるようになっています
A4の縦長文書を、横向きのA3用紙に印刷する方法
ここでは、A4縦長の文書を見開きページで印刷する方法をご紹介します
印刷設定方法は2通りあります
- Wordの印刷設定
- プリンターのプロパティの画面で設定
Wordの印刷設定で印刷する
操作手順
①「レイアウト」タブをクリックします
②「余白」をクリックします
③「見開きページ」をクリックします
④「印刷の向き」は「縦」のままです
⑤「ページサイズの選択」ボタンをクリックし、A3を選択します
余白の項目の名称は左、右から、「内側」と「外側」に変わります
⑥とじしろ「15mm」に設定します
ホチキスなどで製本を留めるために、とじしろを設定します
おススメは「10mm~15mm」です
ご自身のいい寸法に調整してみてください
⑦OKボタンをクリックします
続いて、印刷プレビュー画面を表示します
2枚目に白紙が挿入されているのがわかります
これは、強制的に白紙を挿入することで表裏の余白を合わせています
白紙を挿入させない方法
白紙が強制挿入されるのは、例えば表紙が1ページ、本文が1ページのように奇数・奇数で連続しているからです
<白紙を回避する方法>
- 見開きページでなく、標準設定にする
①「ページ設定」ダイアログボックスを開きます
②「余白」タブをクリックします
③「印刷の形式」を「標準」します
④「設定対象」を「文書全体」にします - プリンターの白紙を節約機能を利用する
プリンターの設定で「白紙を節約する」といった白紙出力を拒否する機能がある場合は、チェックを入れる - 偶数ページを挿入する
表紙には、ページ番号を非表示にする場合がほとんどですので、表紙に偶数ページを割り当てます
これで偶数・奇数の順となり白紙は挿入されなくなります
<印刷手順>
①「ファイル」をクリックします
②「印刷」をクリックします
③両面印刷の一覧から「短辺を綴じます」をクリックします
※お使いのプリンターの機種によっては、表現が異なる場合があります
④「2ページ/枚」を選択します
ここでは、1ページに何枚表示させたいのかを指定します
仕上がりは、下画像のような感じです
左から右へ開いていきます
両面印刷の一覧から「長辺を綴じます」をクリックした場合です
下から上へ開いていきます
「長辺を綴じます」の方を選択してしまうと、裏表の上下が逆になって印刷されてしまいますので注意してください
⑤出力するサイズは「A4」にします
A4サイズの文書をA3サイズで印刷したい場合は、出力サイズを「A3」に設定します
後は、お使いのプリンターがA3サイズ対応の機種であることをご確認ください
続いて、こちらはページの設定を「1ページ/枚」にした時の両面印刷です
「両面印刷:短辺を綴じます」に設定すると、表裏の上下が逆になってしまいました
ページの設定を「1ページ/枚」にし、「両面印刷:短辺を綴じます」に設定すると、表裏はきれいにそろいました
これは、A4サイズで作成した文書をA3横に、並べて配置できるので多くの場で活用できると思います
プリンターのプロパティの画面で設定で印刷する
お使いのプリンターのプロパティ画面を表示します
出力サイズを指定し、両面印刷にチェックを入れ、印刷方法を選択します
プリンターの機種によって、印刷方法が「見開き、週刊誌、小冊子・・・」などの名称になっていると思います
インクジェットプリンターなのか、複合機なのかによっても表示が違いますので、お使いのプリンターのプロパティ画面で確認してください
最近の機種のプロパティ画面を見ると、わかりやすい画像表示になっていますので、見ていただくとわかると思います
ただし、両面印刷にチェックを入れてから、どこを綴じるのかは間違えずに設定して、表面と裏面の上下・左右が逆さまに印刷されないように注意してください
両面印刷をすると裏面が上下逆さま/左右が逆になって印字される理由
この現象は、通常の印刷の向きが「縦」の時に自動的に起こる現象ではないです
印刷の向きが「横」で両面印刷の設定時に、自動的にとじ方向が「長辺とじ(上)」になるために起こる現象です
プリンタードライバーを導入することで回避することもできますのでメーカーに問い合わせてみてください
印刷方法で迷う場合は、Wordで設定する方法をおススメします
縦書き文書の印刷時の注意
縦書き文書の印刷は、右から左に向かって読んでいくので、印刷の順番を逆にする必要があります
設定は、「Wordのオプション」で行います
①「ファイル」をクリックします
②「オプション」をクリックします
Wordのオプションダイアログボックスが開きます
③左側の項目から「詳細設定」をクリックします
④右側画面の「印刷」という項目から、「ページの印刷順序を逆にする」にチェックを入れます
⑤OKボタンをクリックします
ここまでご覧いただきありがとうございます
こちらでは、Wordの印刷形式の見開きページ・袋とじ印刷・本(縦方向に谷折り)・本(縦方向に山折り)4つの特徴についてご紹介しています
あわせてご覧いただくことで、印刷形式の理解度を高めることができます
ぜひ、ご活用ください
袋とじ印刷・「見開きページ」・本(縦方向に谷折り)」・「本(縦方向に山折り)」ってどう違うの?|4つの印刷形式を検証した結果を図解で解説!
まとめ
2ページあるA4文書を1ページ横並びに印刷する方法は、似たような設定方法が他にもあるので迷ってしまうのではないかと思います
見開きになっている状態の小冊子をいったいどのように作成し、印刷方法はどうしたらいいのか迷いますよね?
会議資料、会則、マニュアル作成には、この記事の内容を頭に入れながら作業すると効率があがりますので、ぜひお試しください
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